こんばんは。大盛りアニキです。
文字では伝わりにくいですが、今回は非常に低いトーンでお届けしたいと思います(いつもに増して前フリが長いので、「ラーメン以外の話はいらねー」という方は後半部分だけお読みください)。
と申しますのも、私もヒトの子。歳末を目前にした怒涛の慌しさに、気分は超・OZAKIモード全開。愛の温もりも忘れて心は荒んでゆき、自分自身から逃げ出そうとおびえて暮らしていたってわけです。早い話が、いろいろと嫌なことがあったりしてふさぎ込んでいたわけですよ。たまには落ちこんだっていいじゃない。人間だもの。
で、落ち込んでいる自分自身を立ち直らせるためにはどうすればいいか。
まず、考えたのは「友人の力を借りる」ということ。困ったときに勇気付けてくれるのは大切な「友」のはず。きっとそうに違いない!ということで、久しぶりに無二の親友に電話をしてみました。
「おう、アニキ久しぶり。なに?」「お前は本当に自由かい?」「は?」「夢はあるかい?」「あ?」「誰も一人にはなりたくないんだ。それが人生だ。わかるか?!」ガチャン!
速攻で電話を切られてしまいました。まあ、それもやむなし。彼ももう家庭を持つ身。クリスマスも近いことですしきっと他人のことなどかまっていられないのでしょう。世知辛い世の中ですが、それも仕方がありません。ヒトに頼ろうなんていう根性がそもそもダメです。
友人の次は歌です。弱気になったときにいつも聞いている曲をボリュームマックスでかけてみました。「もし自信をなくして/くじけそうになったら/いいことだけ/いいことだけ/思い出せ!」なんと心にしみる歌詞でしょう! そうです。平成の幼児の心を鷲づかみにして離さない魔性のTVアニメ『アンパンマン』のエンディングテーマです。
しかし「いいことを思い出せ」と言われても、お取引先のお楽しみビンゴ大会でパーティゲームセットをもらったとか、朝の「めざまし占い」でカニ座が1位だったくらいしか思い浮かびません。そもそも、サビの部分で「アンパンマンは君〜さ〜!」と言われても戸惑うばかりでちっともうれしくありません。逆にアンパンマンに「どうやら君は大盛りアニキらしいよ。どう思う?」と問いかけたらきっと困惑することでしょう。そうに決まっています。
親友もダメ、歌もダメ、こうなったら、言葉です。パワー・オブ・ザ・言葉。「人は言葉でぶっ飛ぶ」。そう信じてこの仕事を続けています。こういうときにはやはり尊敬する人の言葉を胸に刻みつけるべきでしょう。尊敬する人物…。アントンです。こんなときにはアントニオ猪木しかいません!
彼氏曰く「どんなに道が険しくても、笑いながら歩こうぜ!」
だめです。平和の祭典でも開催できそうな強烈な一言ながら一向に心は晴れません。「悩み?そんなん関係ねえよ!ダハハハ」と早すぎた小島よしお的な高笑いが聞こえてきそうですが。呑気すぎ!
そんな混迷を極める気分の中、「オシャレ1号」という素敵な名前のカブに乗って岡南地区に向かって走るワタクシ。よもや、その途中に見かけた看板に勇気付けられようとは!
その看板とは『笑吉』。なんせ「笑う」に「吉」ですよ。「笑った顔を見たことがない」とユースケがぼやいていた松井製麺所の頑固親父だって、さすがにこの店名を見れば頬をほころばしてしまうことでしょう。笑いたくても笑えない現実がおてんこもりの、ザ・ストレス社会。これほど前向きでおめでたい名前もないでしょう。
このお店、昔は岡南エリアにあったんですよね。有名店の2号店として人気を集めていたそうですが、移転して看板も改め、新たなるスタートを切られたとこと。そういえば、まだお邪魔をしていなかったのです。
と言うことで、次の大きな交差点で二段階右折をし、ぱっと行って、ガッガッと回って、くるりと方向転換。無事反対車線に面したお店の駐車場にたどり着いたのでした。
お店は、最近流行りの木目調の落ち着いた雰囲気です。全体的に黒っぽい色合いが渋さを加えていますね。入り口近くに恰幅のいい男性が立っておられ、ワタクシが入ると同時にほかの店員さんにその旨を伝え、お店全体で元気に迎えてくれます! 博多っ子の心意気ですね! その人が博多生まれかどうかは知りませんが、熱いハートだけはビンビン伝わってきました。
メニューを見て一考。「ラーメン」というメニューもあるのですが、ワングレード高い設定で「笑吉ラーメン」というのが用意されています。説明書きを読むと、ごま油と生玉子が入っている様子。こっちがデフォ…というか、お店のスタッフが「食べて欲しい」と思っているラーメンに違いありません。迷わずオーダーです! 「麺の固さは?」「普通でお願いします」 イチイチ大変ですね?と思わず口から出てしまいそうですが、これがスタイルですもんね。
元気なスタッフから元気なスタッフに指示が飛び、元気なスタッフがラーメンを持ってきてくださいます。その間、店内を観察していると、おもしろいものを見つけました。カウンターの上にはウェットティッシュ。普通、ノーマルなティッシュじゃないですか。ここはウェットなんですよ。お金かかってますよ。気遣いが感じられます。なかなかないですよ。ウェット。
さて、ラーメンです。大大好きなキクラゲどーんです。その時点でご機嫌です。さすがに基本がしっかりしているのか、なんとも満足度の高い味わいです。スープは濃厚で純粋で、それでいてしつこくない。プラスしてごま油の風味がたまりません。麺は博多から直送というだけあって、スープにベストマッチ。替え玉は堅めでお願いをしましたが、それでも違和感をまったく感じさせないあたりはさすがです。
そういえば「○番さん、替え玉です!」ってな具合で、机の番号で呼ばれるんですね。ちなみにワタクシが座ったのはカウンター左端で「1番さん」でした。
残念だったことがひとつ。替え玉が届いた瞬間、夢中になって食べ進めてしまったため、「2杯目で紅生姜や高菜を少しづつ入れて味の変化を楽しむ」という、自分のなかでの約束事をすっかり忘れていたのです。ということで、麺のなくなったスープの中にむなしく浮かぶ紅生姜と辛し高菜。ああ、なんだかものすごく損した気分。
ともあれ、お店を出るころには、すっかり悩みも吹き飛んで、次にいくラーメン店のことを考えていたのでした。そういうオチかよ。って、わかりやすすぎ!やっぱ疲れてるわ。
ああ、そういえば次週は元旦ですね。さすがにお休みをさせてもらおうかと思います。
大分気は早い気はしますが、皆さんよいお年を。
来年もよろしくお願いしますです。
(by 大盛アニキ)
「笑吉」
■岡山市新福1-4-8
■電話086-264-6654
■11:00〜15:00/18:00〜23:00(スープがなくなり次第終了)
■休なし ※1月1日(火)、2日(水)
【予告】
1月25日発売『月刊タウン情報おかやま2月号』はラーメン特集です!
今回のテーマはズバリ「クチコミ!」
こんな仕事をしていてなんですが、クチコミに勝る情報源はなし?!
ということで、あんな人やこんな人から聞いちゃった「思わず納得の1杯」をお楽しみに。
われらももしかしたら登場しちゃうかも。
もし出てたら笑ってやってください。

