世の中には「隠れた名店」という言葉があります。
かのインディアナ・ジョーンズ博士も「我々が求めるものは事実であって真実ではない。つまり『失われた都市』とか『埋もれた宝など存在しないのだ」と言っていたように「隠れていながらなんで名店?」と矛盾を感じたりしないでもないですが、「隠れた人気店」ならいざ知らず、隠れていようがいまいが「名店」は「名店」なのですよ。
まあ、隠れた名店には、隠れているなりの理由があったりするのだと思います。単に知名度がなかったり、場所が極端に分かりにくかったりとかするのだと思いますが、なかには意思や意図を持って、露出を控えられているお店もあるのでしょう。
にしても、「隠れた名店」…。なんていい響きなんでしょう。
昭和のプロレスでよくささやかれていた「未知なる強豪」チックで、ファンタジーあふれまくりじゃないですか! ラーメンファンの心をわしづかみにして余りある言葉のマジックですな。
今回の『一元』さん。ワタクシの中ではまさしくそんなお店なんです。もちろん、熱心なラーメンファンの皆さんにはすでに有名だったりするわけですけど、お店の実力のわりに、一般的な知名度はまだまだ低いように思われてならないんです。
その理由のひとつは、現在お店がオランダ通りで、行列のできる超有名店のお向かいにあるという、その立地にあるのではないかとにらんでいます。どうしてもあの行列の前にかすんでしまっているのではないかと…。「そういえば『やまと』の前にもラーメン屋があったなあ」的な。
ハッキリ言うてそれは認識不足です。『やまと』さんはもちろん美味しいけれど、まったく違ったおいしさで、『一元』さんも高い人気を誇っているのですよ。席数は20席ほどですが、昼時はいつもお客さんで埋まっています。昔は桃太郎大通りにあって、かなり老舗のようですから、昔ながらの常連さんも多いんでしょうね。表町近辺でお店をしている方などにお話をお聞きしたら「ワシはここでしか食べん」なんて言葉もよく聞きますし。
久しぶりにお店をのぞいてみると、やっぱり大勢のお客さんが入っていました。上品な感じの奥さんが「おそばですか?」とオーダーをきいてくださいました。おそばです。
そういえば、このお店。数年前の「タウン情報おかやま」のラーメン特集で取材をさせていただいてるんです。そのとき、このお店のカップめんが発売されてまして。パッケージにうつっているご主人が「とくダネ!」の小倉さんにそっくりだったのを思い出しました。
メニューをみると、有名な「五目そば」とならんで、「とんかつそば」「とんかつ冷麺」などがありました。岡山名物ですもんね。
中華そばが届きました。香り高いスープに透明感のある麺。さすがの味わいです。久しぶりに食べましたが、正直感動に打ち震えてしまいました。チャーシューも絶品なんですが、やっぱりスープがめちゃめちゃウマイ!
カウンターのところで年配の方が中華そばの持ち帰りを注文されていて、渡す際にご主人が「今日は湿気が多いから、麺を茹でるのは2分くらいにしてな」と。すげえ!映画『UDON』の世界ですよ。こだわってますね!職人さんですね!
帰り際、お店の前に止めていたチャリンコにまたがり、お店のほうを見てはたと気づきました。このお店が「隠れた名店」と言われる理由。「あ、分かった。すだれのせいだ」。店先隠れすぎ。
(by 大盛アニキ)
「一元」
岡山市表町1−8−66
086‐231‐2618
※はみ出し情報。
『一元』さんによく似た名前の『一代元』さん、以前ご紹介をしましたが、閉店されたそうですね。残念です。


・。味は美味しかったと思うけど、価格設定がちょっと高めだったのが響いたのかなぁっと僕は思いました。それにしてもホント残念・・(>_<)
そうですか。あのカップラーメンはもう1年半くらい前くらいになりますかね。
味は確かにあっさりすぎるくらいにあっさりですよ。殿下がおっしゃるように、濃いのがダメな年齢に好かれる味わいですね。味の好みというのは変わるもので、高校時代は毎日でも食べたかった「金八」も、今では絶対に連チャンは無理ですもんね。
一代元さん。チェーンですから、また県下のどこかに出てきてくれないですかね?