
今は昔。さかのぼることン年前、今回はワタクシの結婚式当日のお話から。
その日早朝から岡山市内某所でスタンバっていた私。既婚の男性諸氏ならお分かりいただけると思うんですが、結婚式当日の新郎というのはやたらと空き時間が多いんですね。ズバリ言うと、やることが少ない。まあ結婚式なんていうのは「お嫁さままつり」みたいなもんですから。新婦の準備にばかり人手が動員されてしまい、誰も新郎なんか相手にしてくれんのですよ。
ワタクシもしかたなく、控え室外の廊下でタバコなんかを吸って時間をつぶしていると、そこには同様に手持ち無沙汰な人が…。彼こそが今回我々が式の撮影をお願いしていたカメラマンさんでした。彼もまた支度の最中に数カットシャッターを切って追い出されていたところ。んで、そんな男同士が微妙な距離感でイスに座ってタバコをスパー。ふたりして、なんとも表現しがたい情念ブルースを奏でておったのです。
ほとんど初対面だったので、盛り上がれるような話題もなく、今日の段取り程度の話はすでにしているし…。かといって、いい写真を撮ってもらうには事前のグッドコミュニケーションは不可欠。会話がまったくないっていうのも気まずいことこの上ない。
かくいうワタシもこういうピンチな状況に異常に燃えてしまうという、ベクトル誤認能力に長けた男。「よし、思い切って話しかけるぞ!」そう決心すると体内ラジエーターは機能を取り戻して全開! さて、なんといって話を切り出すか…当たり障りのない内容で、天気以外の話題…。よし、これで行こう!「ラーメンとか…、どこが好きですか?」 いくらなんでも突飛すぎるだろ! 俺!
しかしなんとこの発言をきっかけに、偶然にもこのカメラマンさんは無類のラーメン好きということが発覚! 食べ歩きにも頻繁に出かけているとかで、意外にも話がスイングしてしまいます(仕事柄か、カメラマンさんにはラーメン好きが多いのです)。「トンコツと鶏がらどっちが好きですか?」「最近のオススメってどこかあります?」まるで取材のヒアリングでもしているかのように質問を繰り返すワタクシ(格好は紋付はかま姿)。
対してカメラマンさん「最近注目はねえ、『鳳夢蘭』がいいよ!」「ホームラン?」どうやら当時オープンしたばっかりだったらしく、正直初めて聞く名前でした。にしても「ホームラン」なんて名前…。よく昔のマンガやドラマに出てきそうじゃないですか「ホームラン軒」「ホームラン亭」みたいな。なんともクラッシックな響き。なんでラーメンなのに「かっ飛ばしてんだ」っていう(笑)。「一発寛太くん」かよ!
で、その店名が「鳳」が「夢」見て「蘭」だという、冷静に考えてみればこっちもよく分からない名前だと気づいたのは数日後。当て字かよ!(笑)さっそくお店に足を運んでみたのです。
いや、驚きましたね。期待以上でした。濃厚でインパクトのある鶏がらメインのスープはコクがたっぷり。旨み凝縮という感じでがっつりとストマックに効きます! そういえば近所にあった有名店も同様に鶏がら(当時)を使ったスープで有名でしたから、2店が並び称されることも多かったですね。
それから時を経て。最近「移転をした」という話を聞いたので行ってきました。場所は市役所んところの公園裏…といえば通りがよいのでしょうか。実際にこれでみんな行き着くことができるようです。ワタシが行ったのはちょうど12時を回ったばかりのころだったんですが、公園では市役所の職員さんたちが弁当をあけたり、ひなたぼっこしたりしています。
「公園裏」と聞いていたものの、若干不安だったのですが、おおきなのぼりですぐに発見! 外観はなんとなくクラッシックな面持ちで、旧店舗のスタイルを踏襲している感じです。店内はやはりプチ混雑。カウンターにたどり着いてご主人にオーダーをします。支那そば650円、大盛りにしたので800円。少し高めの設定ですね。
メニューを眺めていると、「鳳セット」「夢セット」「蘭セット」という、なぜか必ず玉子焼きが含まれているセットメニューがあります。これも前からですね。あと壁には「たれ・濃いめ/薄め 脂・多め/少なめ 麺・かため/やわらかめ」と、カスタムオーダーができることが記された張り紙もあります。
さあ、いよいよラーメン到着。ここのは久しぶりです。「あれ?」前店舗との相違点発見。特徴的だった、チャーシューなどの具材別皿制が廃止されておりました。あれ、好きだったんですけどね。しかし、カツオ(?)の風味がぷん、弾力ある麺、濃いめスープなどは
しっかり継承してました。
お腹いっぱいになって、お店を出たのが一時ジャスト。公園の職員さんたちはいなくなっていました(笑)。
(by 大盛アニキ)
「鳳夢蘭」
■岡山市鹿田町1-3-2
■086-232-6908
■営業時間11:30〜14:30(OS14:00)/17:00〜19:00(OS18:30)
■休 日曜、祝日
※前回の『萬楽編』ですが、T副編集長より「文章が短い。もっと長々と書いてくれるのが楽しみなのです。。。」とのコメントをいただきました。気持ちは大変うれしいのですが副編集長、正直「どないせーっちゅんじゃ」ってな心境です(笑)。

