
こんにちは。前回のアダルトにも程がありすぎなアネキの一句に、思わず悶絶してしまった大盛アニキです。考えすぎですか、ああ、そうですか。
さて、今回なんですが、先日行なわせていただいた「ラーメン特集・担当者インタビュー」の後日譚的な内容というか。あの「つるさん」と一緒にラーメンを食べに行ってきたんですよ。いつ? TJ2月号が我らの手に渡った日の昼休み! どこへ? インタビューでつるさんが「載せたかった〜」とぼやいてらっしゃった、あの『ラーメン太郎』さんです。
どうですか?ちょっと読みたくなったでしょ? 未見の方はぜひとも、数回前にさかのぼって「インタビュー」を先にお読みくださいませ。で、TJ2月号も一緒にご購入いただくとなお素晴らしいです。
TJが我々の手に届けられる日。それはもう、期待と不安が交錯する月に一度の人生スクランブル交差点なわけです。それは本作りに携わった人間は皆そうなんですが、なかでも特集を担当した人間にとっては胃がキリキリと痛むような思いをしてこの日を迎えるんですね。
本は果たして売れるのか? 内容に対する評価や反応はどうか? ミスや間違いはないか? それはもう、不安で不安で仕方ないんですよ。
もちろん、我々は日々間違いのないように、レベルの高いものをご提供できるように、常に全力を尽くしています。それでも、読者の方や取材先の方にご迷惑をおかけしたり、購入していただいた方をがっかりさせてしまうこともあります。もちろん、あってはならないことですが、ちょっとした確認漏れや不注意からそのようなことが生じることがあるんですよね。実際に今回もそのようなことがあり、大変ご迷惑をおかけした事例がありました。この場をお借りしてお詫びします。
そんな、非常にセンシティブなタイミングで、「『ラーメン太郎』に行こうやあ」と声をかけてきて下さったのが、我らがつるさんです。午前中に本を手にして、ひと通りざっと目を通した後でしょうか。その表情は晴れやかにも、微妙に曇っているようにも見えます。
そういえば、今回の特集の件でインタビューをしたり、逆にインタビューを受けたり、いろいろと打合せをさせてもらうような場面はいっぱいあったんですが、ついに一緒にラーメンを食べにでることはなかったんですね。アネキとは何軒も一緒に回ってたようなんですが、タイミングが合わなかったのか避けられていたのか(笑)、今回が初めてのラーメン同行となったのです。
「売れるかなあ。みんな買ってくれるかなあ。売れんかったらどうしよう」そんな風につぶやきながらバイパスを走ります。ちょうど今、2号線バイパスは工事中じゃないですか。なので、いつもに増して、位置関係が分かりにくく不安です。「多分ここで側道に入ればいいと思うんですけど…。あった!」ちょうど側道に入った瞬間に『ラーメン太郎』さんの建物を確認しました。
いやあ、思った以上に趣のある雰囲気の建物ですね。前も書きましたが、私はなんと「初・太郎」なんです。評判を聞いてはいたんですが、これまで機会がなかったんですね。いやがおうにも期待が高まりまくります。
お店に入ってすぐ、「ほら、あれが…」とつるさんが指をさしました。おお!そこにはまさしく「メンデルスゾーン」の文字が! ついに我々はその姿を目にしたのである!(田中信夫調)
にしても、「メンデルスゾーン」なんていう唐突過ぎる文字が書かれているにもかかわらず、それがもう当然なようにお店の風景の一部として定着しているのが、本当にもう素晴らしいの一語です。最初に見た人は感動を覚えるんでしょうけど、慣れっこになっちゃうんでしょうね。
こうなったら、やっぱり「メンデルスゾーン」付近に座って、その勇姿(?)をカメラにおさめたい! もちろん無許可に決まってますから(そんなもん「『メンデルスゾーン』撮らせてください」なんて言えるか!)、そのあたりに席を確保するしかないんです。
ところが、男女のペアでカウンターに座ろうとしたもんだから「奥のテーブルが空いてますよ」と女性のスタッフの方が気を利かせてくださいます。「いや、僕はメンデ…」「テーブルへどうぞ」「あの、メンデル…」「はい、テーブル席2名様〜」ああ、メンデルスゾーンが遠のいていく…。
というわけで、希望からは一番遠い席に座ることになった我々。気を取り直してオーダーです。これはもう、伝説の「レモンラーメン」しかないでしょう。以前ご紹介した『鶴将』でレモン投入は経験済ですから、何の抵抗もありません。つるさんは普通のレモンラーメンにギョウザ、ワタクシはレモンラーメンの大盛をオーダーしました。
「ギョウザはマストなんよー。博多系の場合は絶対に明太子ごはんを注文するしね。だって明太子の量がハンパじゃなく多かったりするでしょう」とつるさん。なんともオトコマエですねえ。
それにしても、本当に趣のある店内ですね。絵画がいっぱい飾られていて、その中に唐突にデカイ魚を釣り上げている店長のパネルが混ざっていたり。そういえば、場所柄トラッカーの方とかも多いんでしょうね。お店のおばちゃんが一人の男性に「今日は、東京は雪降っとった?」と語りかけ「いや、今日は九州じゃけえ」と答えるというロマンあふれる応酬も素敵でした。
メニューを見ると、「ミニおにぎり2ケ、ミニライス各50円」とか書いてあります。いくらミニでも2ケで50円のおにぎりは安すぎでしょう。ミニライスも50円は安い。
ラーメンが届きました。まず、器が大きい、量が多い。普通サイズでもかなりなものですが、大盛だとびっくりするくらいの迫力です。「これだったら普通で十分だったわ」と後悔するくらいのレベルです。ちなみに大盛のほうにはレモンの輪切りが10枚も入っていました。
高まる胸の鼓動を抑えきれずにスープを喉に流し込みます。うぉ、正直ウマイ! この味わいはほかにはありませんね! しかし、つるさんは感動しながらもやっぱり冷静に分析しています。「隠し味は何? 鼻に抜けるときに風味を感じるんだけど、それの正体が分からん…」そうつぶやきながら、まるで焼き鳥屋でのキャベツの如くに、ときどき口直しにレモンにかじりついています。そして「この酸味具合が、タイやベトナム系の料理にそっくりね。トムヤムクンとかさあ、柑橘系を上手に使った料理を想起させるよ」と話は急にワールドワイドに。そういえば、ぶっかけうどんとかにはレモンやスダチをかけますもんね。意外にミスマッチじゃないじゃん、柑橘×麺類。
「エキゾチックなくせに和のラーメンっていうか、どう食べても重厚な1杯ね。でも、この味を完成させるには、高度なバランス感覚が必要だわ」そういって絶賛するつるさんのドンブリはみるみるうちに空っぽに。レモンの皮までも見事に完食でした!
ちなみに、ギョーザも少し分けてもらいましたが、恐ろしく大人で男のギョーザでした!
(by大盛アニキ)
「ラーメン太郎」
■岡山市新保660-10
■086-241-9662
posted by ラーメンexp at 16:51|
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