
みなさんはもう、ラーメン半額チケットは使用されましたか?
大絶賛発売中の「月刊タウン情報おかやま」3月号では、めでたくも小誌30周年記念ということで、30軒のラーメン店でラーメンが半額で楽しめる一大キャンペーンを実施中です!
誌面をご覧いただければ分かりますが、ラーメンのほかにもパフェやら特大読者プレゼントやら盛りだくさんで、なんともお得な1カ月なのです。福留(トメ)さん風に表現するならば「カレンダー1枚分の大冒険!」。あなたも「タウン情報おかやま3月号」を購入して、ぜひともナイスジャーニィを!
ということで、会社をあげて、ラーメンとかパフェとか特別メニューで盛り上がっているのですが、そんな大騒ぎに背を向けて私はひとり奉還町へ向かいました。もちろん、これまでの期間、いろいろ行って半額でラーメンも食べまくっています。でも、今日ばかりは気分は「ひとりぼっちの軍隊」ですよ。「いざ鎌倉!」なんです!
ふりかえれば、1週間ほど前。「話には聞いてるけどさあ、行ったことないんだよ」というお馴染みの上司「次長」と、愛すべき同僚「小町ちゃん」とともに、奉還町の『はぎわら』へ。月曜日で不幸にしてお休みだったため、とぼとぼと歩いて帰っていると、我らの目の前に姿をあらわしたのは『くろかわ』でした。
『はぎわら』『くろかわ』のこの2件は、奉還町のビッグ2! あまりにも有名なので今さらワタクシが語るまでもないのですが、それはもう「常識ってなあに?」と周りにいる人全員にランダムに絡み始めたい衝動に駆られるほどに、常軌を逸したボリュームのメニューで有名なのです。
ワタシがはじめてお邪魔したのは入社間もないころ。奉還町出身の同僚に連れられて行ったのですが、すさまじいビジュアルインパクトとその量のものすごさに圧倒され、「どうだ!これが奉還町の底力だああああ」という「奉還町LOVE」な同僚の咆哮に涙したのでした。
だって、デザートが「バナナ1本」とかありえんでしょ、実際の話。これまでの人生でワタクシが培ってきた「食」の概念を覆されたような、脅威の体験として脳裏に焼きついたのでした。
今回、「初くろかわ」だったワタクシ以外の2名さまは、お店に入るなり感動ですでにもう涙目。3人そろって各種定食(600円)を頼んだんですが、中ぶりの丼くらいのサイズの器に、まるでシロップをかける前のかき氷の如くに、おてんこもり状態に盛られたご飯(この店では普通サイズ)を見るにつけ、涙腺は爆発!
で、我らのあとに入店したギャル風の娘さんペア。この空間で浮きまくっているファッションで、そんなギャップをものともせずに定食をオーダー。ですが、さすがは天下のくろかわ、相手がオンナ子どもでも容赦なし! やっぱり山盛りのごはんがふたつ、彼女らのテーブルにサーブされたのです。そのご飯が運ばれてきた瞬間、それを見て思わずギャルAがつぶやきます。
「ワオ」。
それを聞いた次長。すぐさま顔を伏せ、顔面を紅潮させてピクピクしておられます。めちゃめちゃ笑いを殺しているんですよ。で、帰り際。「いやあ、そうなんだよなー。人間は本当に驚いたときには、『ワオ』って言うんだよぉ。『ワオ』だよなあ、やっぱり! 『ワオ』」と力説しておられました。なにに感心してんだか(笑)。ワオ!
そのときに、ボクは気になって仕方なかったのが、店頭に掲げられた「ラーメン」の赤い提灯なんです。ラーメン通の人とかは、「食堂のラーメンなんて」って言われると思うんですよ。「ラーメンは専門店じゃないと」って。もちろん、お気持ちは分かるんですけど。
でも、でもですよ。ここは『くろかわ』なんですよ。天下の『くろかわ』。一体どんなラーメンが出てくるか気になりませんか?
となれば、こんなときこそ「エクスプロール」でしょう! 「誰もやらないから仕方なかった、それだけだ。 誰かがやらねばならんのだ。だったら俺がやりますよ!くだらないこと(失礼)は全部俺がやる!」。愚直なまでにハングリーでアングリーな姿勢でGO!です。
「『くろかわ』といえば大盛り。タライにラーメンが入って出てくるのではないか?」「チャーシューがとんかつサイズとか?」「食後はやっぱり、「リアルまるごとバナナ」が1本ついてくるのか?」など妄想はふくらむばかり。
で、そうなるともう気持ちにセーブができず、翌日に単身で再度突入したのですが、大入り満員で断念。仕方ないので、1週間後にもう一度潜入調査を敢行したわけです。時間は1時ごろ。さすがにピークは過ぎていて楽に入店できました。
入り口すぐのところで、メモ用紙に注文を記入します。「えーと、ラーメン」…ヨコをみると、先にオーダーを済ませていた男性3人組がそろって「ラーメン大盛」! それを見て思わず「ボクだって大盛りアニキだ。負けられるかよ!」と、対アムロなハヤトライクな対抗心でもって「大盛!」と文字を付け足したのでした。この界隈のお店で「大盛り」をオーダーするなど、ある意味自殺行為なのですが、これも己の尊厳を守るため。いたしかたありません。
壁に貼ってあるメニューを見ると、「五目ラーメン」「ラーメンライス」「焼肉ラーメン」…ん?焼肉?焼豚ではなく?
あと、「おにぎりラーメン」ってのもあったんですが、多分「おにぎり&ラーメン」なんでしょうな。まさか「おにぎりonラーメン」では…。
それにしても。「味わい深い」なんて言葉をかなりの高いレベルでびよんと超越している風情の店内ですね。もみじの柄がデザインされたすりガラスや、ヤカンや自転車の空気入れなどが随所にディスプレイされた風景は、僕らが生まれ育った田舎で、子どものころ見た景色そのものですよ。「ノスタルジック」なんてありきたりな言葉では到底片付けられない世界が目前で繰り広げられています。
テーブルの上には、昔ながらの麦茶を入れるプラ容器があって、コップはセルフ…というか、「要るならご自分でどうぞ」といった感じの雰囲気で、自分で取りに行きます。果物のイラストがあしらわれたデザインのガラスコップは、オシャレでこれまたいい感じです。
ご主人は「大将」でも「マスター」でもなく、「おやっさん」と呼びたくなる堂々とした貫禄と雰囲気を持った方で、この前はいらっしゃらなかった奥さん(でしょうか?)も愛想がよくていい感じの女性(おばちゃん)です。
さあ、ついにラーメンが運ばれてきました。
まず驚いたのが、たまごです!
状態で言えば、いわゆる半熟たまごなんですが…。たまごの形をしていないんです。どういうことかというと、一般的な煮たまごではなくて、アツアツのスープの中にたまごを割りいれて、かき混ぜるでもなく、そのまま半熟状態にするという…。つまり、スープの中に形の崩れた白身が浮いていて、半熟の黄身をパッケージしているっていう…。温泉たまご…でもないんですよね。汁の中にたまごを割ってぶちこんでるんですよ。ウチのオカンがよくやっていましたよ、これ!
ほかの具材はシンプルで、小ぶりのチャーシューと、甘めのメンマ、あとはネギくらいです。非常にクラッシックで…でも、食堂系の店によくある「中華そば」というのともまた違った感じですね。「くろかわラーメン」ですよ、これは!
正直、驚きました。これはアリです。さすがに『くろかわ』ですね。残念ながら、器はタライではなく(とはいえ、そんじょそこらのお店に比べるとビック)、食後のバナナもありませんでしたが(あたりまえだ)、新境地を開拓した気分で、とても満足でした!
ちなみに、この2回の『くろかわ』訪問でイチバン笑ったのは、最初にお邪魔したときに、我々はめちゃめちゃ店先で気合を入れ、半分以上はお祭り感覚というか、「思い出作り」気分で乗り込んでいったにもかかわらず、たまたまお店にひとりで行って、普通にあの大盛の定食を完食していた、ウチの元編集長であるM部長です! ほら、「ラーメン博」の時に、ワタクシに対して「お前は今日から『ラーメン博(ヒロシ)』だ!」と言い放った方ですよ。
僕らの姿を見て「おう!」って。めちゃめちゃ普段使いしてるし。かなりのツワモノです。
あと、食べきれずに持ち帰ったまるごとバナナをケータイのように耳と口にあて「もしもし」とやっている次長もツワモノ!
(by 大盛アニキ)
「くろかわ(黒川食堂)」
詳細は各自調査のこと。もしくは気合いで
posted by ラーメンexp at 18:31|
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